毎年この時期になると、庭先に梅干しの大きなザルが並びます。
天気のいい日を狙って、数日間、天日干しするのです。
今年は、ちょうど真夏日が続いている時期に当たりました。
人や動植物には辛い真夏日ですが、梅干しには良いようで・・・
こんな風に干しています。
最初の頃は、まだ水分が多いので、量も多く見えますが、だんだんと水分が抜けて減っていきます。
干した初日(5時間位経った頃)
まだまだ、レアな感じですね。
2日目の昼には・・・
水分が抜け、色も赤みを帯びてきました。
こんな季節の風物詩を写真に撮っていたら、40数年前、私が子供の頃の昭和50年代のことを思い出しました。
・・・ある夏の暑い日、梅干しが並べられた庭先で友達と遊んでいました。
並んでいる梅干しが非常においしそうに見えます。友達の1人が「食べてもいいかな?」と私に聞きました。
家の中にいるばあちゃんに「ばあちゃん!梅干し食べていい?」と聞きます。
(今は、私の母親が梅干し係ですが、40数年前は、ばあちゃん(私の祖母)の仕事でした。)
「いいけど、しょっぱいから少しだけにしな。」
お許しが出たので、皆んなで食べます。
しょっぱくて酸っぱいけど、おいしい!
汗だくになって遊んでいたので、体が塩分を欲していたのでしょう。
1個食べると、もう1個食べたくなります。
ザルの中から、おいしそうなヤツを選びます。
柔らかくて、表面に塩の結晶が付いているのがおいしい!
こんな具合に!
子供ながらに研究しながら、1人5個くらいずつ食べました。
遠い夏の日の思い出です(笑)・・・
時代は変わり、人は変わっても、梅干しは変わりません。
もう少し干したら、いよいよ漬け込みます。
(今の)ばあちゃん、頑張って!