ウチの襖(ふすま)のほとんどは、書斎と同じこのタイプです。
唯一、違うタイプなのが客間と仏間を仕切る襖(ふすま)です。
組子(くみこ)が細かくデザインされています。
客間なので、多少凝った’見せるデザイン’になっていますが、普通にこの襖を見ても特に何も感じません。
ところが、一瞬立ち止まって「美しい・・・」と感じる時があります。
それは夜間、客間に電気がついていて、かつ、廊下と仏間が暗い時に見られます。
そのような条件が整った時、私が書斎から出た瞬間・・・
目の前に、こんな光景が現れます。。。
幻想的と言うと大げさですが、廊下に出た瞬間、思わず見入ってしまう美しさなのです。
表よりも裏、明るい所より暗い所、激しく主張しない美しさがたまりません。。。
ウチに限らず、昭和以前に建てられた古民家には、凝ったデザインの建具が多く残っています。
蛍光灯やLED電球ではなく、裸電球に照らされるともっと美しいはずです。
昔の人は、日常的にこのような様式美を楽しんでいたのかも知れません。。。