私は「職人の手仕事」という言葉に弱いです。
「なるべく物を少なく。」というライフスタイルを目指しているのに、伝統工芸とか民芸品といった職人さんの経験と勘で作られたモノについつい手が出てしまいます。
特に「陶器」と「金物」が好きで、気に入ったものがあると何かと理由をつけて買ってしまいます・・・
最近気になったのは、盆栽用の鋏(はさみ)です。
お世話になっている盆栽屋さんが真剣な目で剪定する姿と、その時に使っていた黒光りする鋏(はさみ)に心を奪われ・・・欲しくなってしまいました。
盆栽屋さんは「とりあえず最初は、家にあるハサミでいいですよ」と言っていたので、古くなった文房具のハサミで代用していました。
趣味として続けられそうなので、そろそろいいかなと・・・
盆栽用の鋏は何種類もあり、それぞれ用途が違います。揃え始めるとキリがなさそうなので迷ってしまいます。
盆栽屋さんに相談したら「どれか1本だけといわれたら、迷わずこれ!」と「先細又枝切」を薦めてくれました。
ビギナーはあれこれ必要なく、これ1本で十分だそうです。
世界最高峰の刃物を作っているといわれている新潟県三条市の諏訪田製作所。職人による手作業での製造にこだわっており、その「SUWADAの盆栽鋏」は世界中の盆栽愛好家に選ばれていると言われています。
MADE IN JAPANの刻印もさりげなく誇らしげに。
私だけかもしれませんが、いいツールを手にすると何とも言えない高揚感を味わえます。
鈍く光る刃先を見るときは、愛刀を眺めるサムライの気分です。
これは、頻繁に買い替える消耗品ではないので、ずっと大切に使っていきます。