日本の大半の地方では四季がはっきりしていて、日々の暮らしの中で春夏秋冬が意識することが出来ます。
四季の境目は明確ではありませんが、気候や天候、山や海など自然の様子で、季節の移り変わりを感じることが出来ます。
それだけでもいいのですが、それとは別に暦の上での季節を知っているともっと面白いです。
旧暦では一年を四等分した春夏秋冬のほかに、二十四等分した二十四節気【にじゅうしせっき】(立春・雨水・啓蟄・・・)があり、その二十四節気をさらに三つに分けた七十二候【じちじゅうにこう】(初候・次候・末候)というものがあります。
365日 ÷ 72候 = 5.069444・・・ 約5日くらいで季節が移り変わっていくというものです。
そんな旧暦での季節感を楽しめる本があります。
かなり前に買ったのですが、手元に置いてこんな風に使っています。
例えば本日平成30年11月7日のカレンダーを見ると・・・
本日は立冬(りっとう)です。
旧暦の9月30日で、立冬と記されています(9月なのに立冬なんですね。。。)
本を開いて、立冬について確認します。
立冬についてのほかに、ちょっとした豆知識として「こたつ開きの日」の記載もありました。
江戸時代には、こたつを出すのは旧暦十月の初亥(はつい)の日と決まっていたそうです。
ちなみに平成30年の旧暦十月の初亥の日は、新暦の11月14日でした。
私は10月28日にこたつを出しましたが、ちょっと早すぎたようです。そういえば、ここ数日暖かいので、こたつのスイッチを入れていません。昔の風習を参考にすると、1週間後くらいから活躍し始めるのかもしれません。
次に立冬初候を見てみます。
新暦のおよそ11月7日~11日頃・候の言葉【落ち葉焚き】・旬の魚介【ひらめ】・旬の果物【みかん(温州みかん)】など簡単な説明付きで紹介しています。
これを知っているとスーパーに行って「温州みかんは並んでいるかな?」とか「地物のヒラメはあるかな?あったら旬なので食べてみよう。」とか、ささやかな楽しみが増えてきます。
最近は、観測史上初とか何十年ぶりの・・・といった異常気象も多く、季節外れの○○といったニュースもよく話題になります。
そんな中でも日常生活の中から、こまやかな季節の移ろいを感じることが出来るのは、四季のはっきりした日本だからではないでしょうか。
話題の本でもベストセラーでもありませんが、手元にあると何かと便利です。お薦めします。