ウチのばあちゃん(私の母)から花入(花瓶)を貰いました。貰ったというか共有物にしてもらい、私が管理することになっただけなのですが・・・
茶道で使う花入で旅枕(たびまくら)といいます。
円筒形で、昔の旅人が持ち歩いた枕に似ていることから、それに見立ててこのように呼ばれています。
この花入の特徴は、後ろにフックが付いていることです。
このように置いて使ってもいいのですが
このように、床柱に掛けて使うこともできます。
本当の床の間ならば、このような花釘(はなくぎ)を打って掛けます。
でも、この書斎では取り外しが簡単なように、L字型のネジ釘を使いました。
床の間の場合は、花釘を打つ位置にも決まりがあるのですが、この部屋ではこだわる必要はないので、こたつに座って花を見るのにちょうどいい位置にしました。
このように掛けて使うと、花入の底より低い位置に垂れ下がるような花も生けることができます。
また、棚上が空くので他の置物や飾りを置くことができます。
例えば、十五夜に掛け花入にススキを入れ、棚上に月見団子を飾ったり、お正月に松や南天など入れ、鏡餅を置くという複合技も使えます。
普段はゴチャゴチャしないように花入や盆栽を1つだけ置くようにしていますが、ちょっと特別な時のバリエーションとして、こういう飾り方もいいかもしれませんね。