私はミニマリストではありませんが、出来るだけシンプルで少ない生活をしようと心がけています。
その際に参考にしているのは「お坊さんが書いた本」です。特に曹洞宗や臨済宗などの禅宗のお坊さんが、私たち一般人向けに書いた「禅的な暮らし方」みたいな本が参考になります。
先日、書店をブラブラしている時に、こちらの本を見つけました。
臨済宗大徳寺派香林院のご住職 金嶽宗信(かねたけ そうしん)さんの著書です。
この他にも何冊も出版されていますが、私が金嶽さんの本を読むのはこれが初めてです。
シンプルな表紙に惹かれてパラパラとページをめくったのですが、面白そうだったので購入しました。決め手になったのは、’はじめに’に書いてあるこの一文でした。
本当は、ある程度の制限の中で生きるほうが楽なのに、今の人たちは、そこから外れたほうが幸せだと思っている節があります。
私は二十年間の修行を通じて、制限があったほうが楽だし、精神的にも日常的にも安定した生活が送れるということを学びました。[禅的]持たない生き方 金嶽宗信著 ディスカヴァー・トゥエンティワン 「はじめに」より引用
制限というと窮屈な感じがして拒否反応を示してしまいそうですが、私は選択肢を少なくするというのは、楽に生きるコツだとぼんやり感じていたので、詳しく読んでみたいと思い購入しました。
よく考えてみると、私も無意識のうちに制限しているものがあります。
それは「色の選択」です。
例えば服や持ち物は、白・ネイビー・グレー(シルバーも含む)・黒の中から選ぶようにしています。
書斎は白・明るめの木目を基調にしてテレビやAV機器は黒、座布団やコタツ布団は濃紺でまとめています。
ただ単に、色を組み合わせるセンスがないので、統一しているだけなのですが(笑)
でも、色を制限するだけで買い物で悩むことが少なくなりましたし、大ハズレがないという安心感もあり、気持ちが非常に楽なのです。
日常生活においても、マイルールやルーティンを決めるのは「制限する」ということになりますが、私はその方が楽で安心できます。
まあ「選ぶ楽しみ」や「変化を楽しむ」ことも必要なので、ほどほどに楽をするようにします。