この書斎は、季節によって様々な朝日が差し込みます。
春の優しい日差しはポカポカと暖かく、柔らかい雰囲気を演出してくれます。
夏の強い日差しは、あちこちに反射して光のアートを見せてくれます。
季節ごとに楽しめる様々な日差しが自慢なのですが、雨の日が続くこの季節はそれを楽しむことができません。。。
直射日光が差し込まないので、少しでも明かりを多く取ろうと障子の開け方を工夫してみました。
美しく雨に濡れた庭が視界に広がり、いい感じなのですが・・・ありきたりで今ひとつ面白みに欠けます。
発想を転換して、障子を閉めて薄暗くし閉塞感を出してみました。
全部閉めると、ただ薄暗いだけになるので、障子を1枚だけ開けてみます。
四角く切り取られたような面白い景色になりました。
右に動いたり左に動いたり、立ったり座ったりして絵になる角度を探します。
試行錯誤した結果、この角度で蹲(つくばい)を見るのがもっとも梅雨らしい雰囲気を味わえることを発見しました。。。
一部だけ切り取られて、小さな坪庭のように見えます。
この部屋を使い始めて1年以上経ちますが、時々このような小さな発見があります。
そして、その度に少し得した気分になります。
小さな部屋の小さな窓でも奥が深いですね。